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沖縄空手|館長のブログ

空手の段位

1924(大正13)年4月12日、富名腰義珍先生は慶大唐手研究会の粕谷真洋らへ唐手の段位を允許した。
これが日本の空手界で行われた段位証の初発行だという。
この写しは、現在、沖縄県の公文書館で保管されているようだが、まだ原物を見たことはない。
今から84年前の允許証ということだが、この頃、「空手」の表記はなく、勿論「唐手」だと思う。

この最高峰の段位で、全沖縄空手道連盟から授与された先生方を書き連ねよう。
1976(昭和51)年に施行された規程による、長嶺将真(松林流)、比嘉佑直(少林流)、八木明徳(剛柔流)、上地完英(上地流)の各先生方と、その後に允許された仲里常延(少林寺流)、仲村良雄(少林流)の両先生の6名である。
今でこそ、組織は異なるが、このすべての先生方は全沖縄空手道連盟公認十段ということになる。

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さて、その連盟も脱会入会の離合集散の憂き目に遇い、いわゆる四団体となって上部団体が存在する。
現在では、その団体ごと、各組織、各会派に多くの「空手道範士十段」が存在するという。
この称号認定の基準は調べたことはないが、剣道や柔道などの他の武道に比べて多いのは何故だろう。
「拳法概説」研究余録に興味深い論稿がある。
「唐手の階級について」がそうである。
著者は「銃剣道に見る如き社会的責任と権威あるもではないと思う」、「確然たる標準なき階級を斯道の権威を失し、世の嘲りを買うにいたる憂いを多分に含む」として、「東都に行われたる階級を遺憾ながら価値乏しきものと認め、その撤回及び標定中止を忠言する。」とある。
この人物は首里・南龍生を語っているが、いったい誰でしょう。
沖縄に居て本土の方で普及発展していく唐手に与せず、東都の当時の状況を憂え、ペンネームで投稿したのであろうか・・・


2008年7月 2日 20:13 |

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