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沖縄空手|館長のブログ

稽古場における「礼」って

空手の稽古場を道場という。
今は、体育館や集会所等の公共施設を利用することが多い。
空手道は何時何処(体調が悪いときでも・・・畳一枚の上・・・)でも修行ができると教えられました。
日常の至るところ、道を学ぶ場所なので、すべての場が「道場」だ。
これは「直心是道場」という考え方です。
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稽古場(教室)における三つ礼がある。
これは子供たちとの約束ごとでもある。
稽古場へ出入りするときの礼がある。
稽古をする特別な場所なので、出入口で、感謝の気持ちを込め姿勢を正します。
そして、「こんにちは」と大きな声で挨拶します。
稽古が終わって、帰るときも出入口で「失礼します」「ありがとうございました」と感謝を込めて礼をする。

次は、稽古始めに、正座しての神前への座礼がある。
「調身」「調息」「調心」と身を整え、呼吸を整え、心構えを得るために坐禅をする。
そして、正座し、神前(神棚がないので正面を神棚として)へ向かい黙って座礼する。
神体へ「空手を精一杯しますので見守ってください」と誓い、同僚へは「よろしくお願いします」と座礼します。
稽古を終わるときは、正座して黙想し、心を落ち着けてから「ありがとうございました」と感謝の座礼をします。

更に次は、先生やお互いへ感謝や尊重の意を示す座礼があります。
「ありがとうございました」「お疲れさまでした」と声を発して行います。
その際、同僚の練習生は左右に座っていますが、正面を向いたまま座礼して、気持ちは左右の同僚へ配ります。
道場は、道を学ぶ場所なので、体育館だろうが、集会所だろうが、稽古場では、しっかりと教える必要があります。

ところで道場で座るときの慣わしがあります。中国から伝わった作法です。
道場での上座の場所についてであるが、神棚がある場合は正面の中央が「正中」で一番尊い位置のようです。正面両脇の席次は左が上位で、右はその次です。
玄関から入って正面に神棚がある場合は、右手が上座ということになります。
間違っても正中を後ろにして座ることがないようにしましょう。


2008年8月27日 22:50 |

空手の呼吸法は・・・

呼吸は生物にとって何より重要だ。
全ての動作の中核だ。力を籠める際、息を止めるか、吐くかしないと達成できない。
少林寺流の基本鍛練型の「セーサン」の前半は呼吸鍛練法を意識的に取り入れる。
吸う息を短く、吐く息を長くした腹式呼吸をすることで、いつでも息が残っている状態だ。
流派が替わり剛柔流の呼吸法は最も特徴的だ。
三戦を剛とし、転掌の以て柔として、剛柔流の呼吸法が形成されたようだ。
その始まりは、あの有名な日本武徳会練士(昭和12年允許)の山口剛玄(※本名山口実美)先生だという。
先生は、ヨガの呼吸法と神道・武道の呼吸は異質のものとして、鳥獣の戦いの息吹を研究し、その呼吸を「息吹」として定義した。
現在、剛柔流ではこの「息吹」が呼吸法として採用されているようだが、手元に興味深い論稿がある。
山口剛玄先生と同期に日本武徳会練士が允許された「糸満剛柔流空手道場(※当時)」比嘉世幸先生の門下生の寄稿文(思い出の「比嘉世幸先生」・平成9年5月30日)である。
それには、・・・「当初の三戦は全て開掌で、突きは貫手であった。呼吸法も現在のような激しい呼吸音でなく静かな、人に悟られない呼吸法であった。また、現在の演武のように両肩をバシッバシッと強く叩くような鍛え方は無かった。そして一般には型の伝承も一人に一つの型だけを授ける指導方針であられた。」と・・・述べている。 CA330058.jpg
ところで最近、「首里手」系でも型の演武の際、矢鱈に息づかい(息の呑吐)を表に出す演武者が見られるが、その始まりは誰でしょうか・・・。
中国古典名言事典(講談社)に「真人の息」があった。
「眞人之息以踵、衆人之息以喉(荘子)」。
真人の息は足の底でするように深く、凡人の息はただ喉の先でするように浅い。これは道家の呼吸調息法による。
真に悟った人の呼吸は、荒々しくなく、緩徐でごく自然、踵でもって息する。
喉で呼吸をするのは、衆人、即ち凡夫で、まだ悟らない人らしい。(笑)
他の流派の呼吸は真似せず、呼吸も自然体が一番!ということでしょうか・・・(^。^)y-゚゚゚


2008年8月22日 22:39 |

理合を学ぶ・・・

空手道の修行で、形が「何故?このようにすると決まっているのか」と疑問を抱く時期がある。
この動きの理由や意味合いを指す言葉を形の理合という。
北辰一刀流の千葉周作は「理より入るは早く、技より入るは遅し・・・」と理業兼備を唱え、無刀流の山岡鉄舟は「物の根源を知らずして学ぶを盲剣という」と言った。
いずれも武技の原理を知ることの重要性を説く言葉である。
IMG_0318.jpg 先日の型の選手権でアーナンクーやセーサン、五十四歩でエントリーし、多くの練習生が健闘した。
練習生の決勝トーナメント進出で、予定していた審判は、審判団の公平性を保つため遠慮したが、練習生の評価を聴く機会があった。
少林寺流の型に正拳突き後に、その拳を掴まれたことを想定し外受けで弾いて制する技があるが、その前後の運足と窮めの不十分さを挙げている。
稽古中は充分説明しているつもりだが、なかなか習得できないでいる。
「敵より遠く我より近く(戦うべし)」の如く、正拳突きは、腰を振りきり体幹を正面位置させること。
裏拳打ち込み前後の足捌き(運足)は、次の動作を考え、軸足を進行方向へ向け、踵を外に押し出すように構えることなどである。(実際は、楽な姿勢で撞木脚(かぎ足)の状態にある)
「容易に直らぬものなり、初心の内少しも早く直すをよしとする(千葉周作遺稿『剣道秘訣』」で指導しようか・・・。


2008年8月20日 22:36 |

「楷書」の空手・・・

書道の世界でいう「基本」と「応用」、「創作」は、楷書体、行書体、草書体等をいう。
まったくの門外漢だが、狂言においては「楷書の芸」と「草書の芸」があるらしい。
狂言師の野村万蔵先生は、人間国宝だった父に師事し、先生も人間国宝に認定されている。
スケールの大きさと格調正しく緻密な芸風が、多くの能楽ファンを魅了している。
DSC_1174.jpg 著書の「狂言伝承の技と心」(1995年7月平凡社発行)で、「楷書の芸」を強調している。
「狂言は単純におもしろいというものではないんですね。洒脱とか軽妙とかいいますが、重い所が抜けた軽み、苦しさを通した楽しさにならないと本物にはならないんです。基本の楷書を通らないで、草書・行書でいいということになってはいけないんです」
ところで空手の型の伝承において、楷書で伝える意義が説かれて久しい。
基本の「形」を稽古するときは、書の楷書体の如く、省いたり、続けたりしないで、一つ一つ正確に体現することを指すようだが、書の世界の「お手本を写す」とか「お手本を真似る」と言ったほうが分かりやすい。
楷書体で書くという単純な行為も、実は複雑だ。指、関節、肘、全身と様々な部位を調節し、紙から返ってくる反動や摩擦を感知して、臨機応変に字を形作っていくからである。
どんなに精一杯、楷書の型を演じようが、運足ができてない、技の緩急がメチャメチャ、動きに重みがない、力が伝わらない等などの「楷書の空手」は、ナンセンスだ。
能楽界の「芸の伝承」は、稽古という実践の場を通して体得し、以心伝心で身につけてゆくというが、とても素直な、スキッと気持ちの良い「楷書の空手」を力一杯演じて、空手の型を継承したいものだ。


2008年8月19日 22:31 |

新体制への移行を巡って

本日午後、求道館宗家道場で、少林寺流宗家制度と全沖縄少林寺流空手道協会の組織運営の改善を図るべく、宗家との話し合いを行った。
少林寺流の関係道場や門下生が増加するなかで、本拠地の沖縄における研修の受入れの現状や段位・称号審査の問題点、少林寺流の型の系譜を如何に正しく継承していくか等々、問題点と課題が提起された。
DSC_5123.jpg もちろん今日だけで、課題や改善策に関して、意思一致を遂げることはできなかった。
それでも組織運営を改善すべく新体制へ移行し、引き続き検討することで意見が一致したことは良かった。
少林寺流の道統をしっかりと守るべく宗家は宗家として尊重すること、全沖縄少林寺流空手道協会は組織存立を明確にするため、宗家と会長職を分離し、協会役員(理事制度)を選任することで合意した。
今後、宗家に替わり協会組織が称号・段位の允許を担うことになるが、新体制への移行によって、少林寺流の発展と研修受入れ間口が広がることを願うものである。


2008年8月17日 22:27 |

練習生の活躍に感謝・・・

今日、全沖縄空手道連盟の型選手権大会があった。
小学生から大人までの8クラスに173人がエントリーし、熱戦を繰り広げた。
我が空手教室から11名が挑戦したが、5名が予選を突破し、決勝トーナメントへ進んだ。
CA330051.jpg 結果は、一般女子で高里指導員が優勝、小学校3・4クラスと小学5・6クラスで3位入賞を果たすなど大活躍した。
特に一般女子の準決勝では、同門同士が決勝進出を賭けて競い、少林寺流西原道場が目立った。
全県レベルの大会に参加してくれた選手や御父母の皆さん!ありがとう。
そして、結果を出してくれた練習生の皆さん!おめでとう。
これからも、みんなで稽古に励んでくださいね。\^o^/


2008年8月10日 22:20 |

賑やかな夏祭り・・・

地域の夏祭りへ顔出した。
自治会行事で毎年、この時期にあるが、久しぶりに参加した。
CA330049.jpg 子供エイサーや女性部の踊りや民謡などの出し物に加えて、ビンゴゲームもあった。
イナムドチや泡盛などのドリンクが、振舞われ、ご馳走になった。( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ!
この地に移り住んで27年になるが、未だに知らない会員も多く、大事な交流の場である。
今年は、妻が自治会の女性部長を務めている。
櫓へあがった妻の浴衣姿とその踊りを観ながら飲む泡盛は、美味しかった。
これからも行事には参加していきたいですね。


2008年8月 9日 22:15 |

すごいです\^o^/

我が道場の与那原教室のNさんのことです。彼女は、当空手教室において、子供クラスの指導員をしながら、稽古に励んでいます。空手には直接関係がありませんが、彼女には海外留学や中国語スピーチコンテストで優勝した経歴があります。 CIMG0516.jpg 実はNさんが、昨日放送されたNHK教育テレビ「ETV特集」の”ワタシが見たニッポン ~外国人による日本語弁論大会~”から取材を受け、TV登場した。彼女は、世の中がグローバル化する中で、文化や価値観の違う外国人と交流し、相互理解と国際交流を促進することに一役買っているようですね。ちなみに、取材場所は西原マリンタウンのきらきらビーチで、台湾から琉大へ留学する学生と交流する様子でした。


2008年8月 4日 22:06 |

北海道支部沖縄研修

少林寺流求道館北海道支部が沖縄総本部研修旅行で昨日から三泊四日の日程で沖縄を訪れた。
同支部は二年前に全沖縄少林寺流空手道協会の支部を名乗ったばかりである。
だが驚くことに、昨年夏の北海道大会での演武大会や型セミナーを通じて、ほぼ完璧に型の修正を行っている。
支部長を始めとして、指導者の資質によるものであろうか、その活動には目を見張るものがある。
今回の沖縄研修へ北海道の子供たちが参加するということで、沖縄の子供たちを交えて「型の交流大会」を開催した。
その結果、北海道の子供たちが一つ一つの技を丁寧に演じる姿は、審判団の評価が高く、多くの入賞者を出した。 CIMG0481.jpg
沖縄の子供たちも今回の交流試合は刺激になったにちがいない。
北と南の子供たちが空手を通じて交流深めるとともに、競い合ってより高いものを創りだしてくれるだろう。
こうした取り組みを通じて、少林寺流空手道の底辺拡大と後継者の養成につながることを期待したい。


2008年8月 2日 21:53 |

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