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沖縄空手|館長のブログ

琉舞と古武道

琉球王朝時代に国の治安維持や国王の警護のため秘密裏に継がれてきた手や武術をアレンジした琉球舞踊があり、一般に空手舞踊とよばれる。卓越性に富む技術を取り入れ、力強い身のこなしが見応えある。
1977年4月、琉球新報ホールで社団法人全沖縄古武道連盟の第七回沖縄古武道大会が開かれた。各種古武道のなかで沖縄の三線や太鼓のリズムに合わせて、釵やヌンチャクを演じたのが、空手舞踊の初めてだろうか・・・
当法人先代会長の故又吉眞豊氏の振り付けでMM道場が特別出演したものだった。
更には沖縄の舞踊界(女性武道家)で人気のあった糸数カメさんの率いる団体演武「鍬之手」が好評を博したという。沖縄の女性がけして大きいわけでもないが、堂々たる体格が男性に劣らぬ重量感で農具を武器にした姿を演じたという。畑人(ハルサー)の農耕の所作をごく自然に醸しだす見事な演武だったという。

CIMG4208.jpgCA330181.jpgあれから34年が経った。今年の沖縄は観測史上、最も梅雨明けが早かった。
この暑い中、棒・ウェーク・釵の型を学ぶために古武道稽古場に通う親子がある。
琉舞と沖縄古武道のつながりやそれを演ずる人びとの思いもかけない不思議なめぐり合わせがあった。
玉城琉扇寿会傘下の琉舞道場のU氏と娘なのだが、紅一点ならぬ女性の参加で、古武道連盟の先生方も指導に熱がこもる。
実はU氏は、糸数カメさん率いる一座で育った舞踊家で女性武道家である。
琉舞のなかに、ウェーク手を取り入れて演ずる予定だそうだ。
今後は、沖縄戦激戦地だった南部の八重瀬町で自己の主宰する琉舞道場での稽古が主になるそうだが、今後、母娘の空手舞踊のコラボを観ることができるだろうか。
ご活躍を期待する(祈)


2011年6月19日 20:17 |

昇級・昇段審査に思う

台風の接近した先週に行なった昇級審査に続き、今日の与那原教室で段位の審査を行なった。
級位を経て、初段の受検基準を満たす三人の練習生が対象だった。
受検課題に鍛練型のセーサンと他の一つの型を与えた。
段位では、身のこなし、運足、目付け、突き・蹴り・受けなどの技の規範性と、その力強さや敏捷性、表情や呼吸、緩急自在の表現力などが審査のポイントとなる。CIMG4220.jpg
普段味わうことのない緊張した空気の中、受験者は課題の型に粛々と取り組んだ。
18ヶ月以上の修行年数が必須であるか、週一回の教室では単純に計算して70日前後の稽古日にしかならない。なので、審査結果の良否は各自の普段からの自主稽古に左右されることになる。
さて、審査の結果は、優・良・可の判定で全員合格となった。
この結果を全沖縄空手道連盟へ報告し、後日、公認段位として登録される。
kamekawa20110527.jpg教室では引き続き、日頃の鍛練を促し、事後の総合評価を行なうことにする。
上部団体で登録される段位は日頃の稽古場でフィードバックしていきたいものだ。
長年の修行には付き物だが、段位の取得後、空手を辞めていくケースもよく目にしてきた。
各団体や地域で行なわれる競技や演武発表会へ参加することは、モチベーションの維持につながる。
大会へ参加を目標に掲げれば、日頃の稽古の励みにつながろう。
達人志向でなくとも、空手を長く続けることになる。身近な大会へチャレンジしましょう。
先日、沖縄の無形文化財沖縄空手・古武術保持者の推薦をめぐって、疑問を投掛ける論壇が新聞へ投稿された。その推薦の基準となった十段位の多い団体の存在、推薦人数の不公平さは、空手文化財への信頼と権威を損ねるというものだ。
筆者によれば、具体的な名称こそないが、段位の授与に最も厳しい団体が当連盟なのだ。
それに誇りを持って、生涯現役の空手人生に頑張ろう。
そして楽しもう。

N君、M君、Sさん、初段合格おめでとうございます。


2011年6月 4日 19:11 |

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