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沖縄空手|館長のブログ

月刊誌で古武道を学ぼう

昨日、月刊空手道編集部から本が送られてきた。
本の特別企画「琉球古武術の型を学ぶ」へ棒の手順書を寄稿したのだが
こうして無事掲載されると嬉しいものだ。

数年前の徳嶺の棍の取材同様に、編集長さんに大変お世話になった。
徳嶺では取材方針が一期一会と言われ、全国を駆け巡る編集長のお話しに納得した。
次回は20年後・・・いや、もう無いかもと言われていたが、
不思議な縁を導いてくれた編集長さんへ深く感謝する。

PO20120330_0000.jpg今号は社団法人全沖縄古武道連盟において最初に学ぶ棒術として位置づける「朝雲の棍」。
写真モデルに当法人の宮城孝輝会長(範士10段)が登場した。
先生は毎週日曜日、50kmの道のりを自家用車で運転して稽古場へやってくる。
法人組織の会務の統括と他に古武道の研究同志会員への指導が日課である。
月刊誌なので、先生の重厚長大な動画は拝見できないのが残念ですが、沖縄古武道の型を正しく継承・保存する手引書になるでしょうか。
古武道関係者の皆さん、ぜひご購読ください。

連載で次号の原稿締め切りも近い。
法人では末席を汚す立場なのだが、少しでも法人のお手伝いができると良いだろう。
さぁ・・・今夜も、添石の棍を推敲するとしよう。


2012年3月30日 20:36 |

武道の必修化

今年4月から、中学校保健体育の時間に、1、2年生男女に武道が必修化されるという。
武道は相手の動きに応じて、基本動作や基本技を学び、相手を攻撃したり、相手の技を防御したりして、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことができる運動、積極的に取り組むことで武道の伝統的な考え方を理解して、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視する運動、我が国固有の文化と文科省は定義している。
文科省の調査によれば、全国では柔道が64.1%と最も多く採用され、剣道や相撲が続くという。
昨今、授業中の柔道の危険性が問題になっているが、今朝の某紙朝刊社説にも「安全な授業工夫しよう」と大きく掲載された。
PO20120325_0000.jpg新聞によれば沖縄県内では伝統に根ざした空手道が圧倒的に多数を占めるようで嬉しく思う。
同時に、学校教育での空手指導の優位性も分かるような気がする。
他に較べても授業上の安全性をはじめ、トレパン姿で授業が可能で、高価な胴衣や防具の要らないので経済的負担が軽い。
沖縄で発祥した固有の武術・空手が学校教育の場でその目的を達成することを願いたい。
PO20120325_0009.jpg先日は隣市の武道場で有志メンバーによる必修化に向けての研修会があった。
年間10~15時間の授業を想定して、普及型Ⅰ、Ⅱ、約束組手を研修内容とした。講師は既に武道教育で空手を実施する学校の講師が務めた。
限られた時間で空手を学ぶ喜びや沖縄の文化を堪能することができると良いだろう。
中学生2年で三級程度を目指し、高校生で初段を目指す・・・こういう目標で取り組むと空手道愛好者の底辺拡大にもつながるでしょう。
武道必修化で空手が普及することを願いたい。


2012年3月27日 21:57 |

暑さ寒さも彼岸まで

昨日の彼岸入りは名護市で演武。
今日は中北部沖縄古武道研究同志会の稽古があった。
数日前に比べてだいぶ気温が上がって、稽古開始直後、すぐに汗ばむ。
春の訪れを感じぬ間に初夏?がやって来たようだ。
もっとも、亜熱帯の当地には春と秋の季節感が乏しい。

暑さ寒さも彼岸まで・・・
春から初夏をあらわす言葉に"うりずん"とか"若夏(わかなつ)"とかいう特有な季節がある。
湿度が高く、足に吸い付くような稽古場の床に異変を感じる。
道場内の道具も手入れを怠るとすぐカビ(サビ)てしまうので油断ならない。
さまざま道具を扱う古武道では、真心込めて手入れしたいものだ。

今日の稽古場は七人が参加した。
PO20120318_0000.jpg各自のレベル向上をめざし、それぞれの課題に取り組んだ。
先日の全県合同稽古で提起された型と分解技法を検証する。
応用分解は数々あるが、その所作が型との整合性があるかなど・・・疑問も尽きない。
型さえ変えなければ、分解は自由でよいと言うのだが・・・
分解に従う型の変化はないのだろうか。
指導上の留意点として、理合の統一も必要だろう。
動作の始終をきちんと伝えることが求められる。
伝統の心技を磨き、心の奥底から理解していきたいものだ。


2012年3月18日 22:45 |

外国人への古武道紹介

沖縄に本社を置く国際企業のイベントがあった。
余興の依頼があって、沖縄古武道連盟の先生方に同行して演武してきた。
PO20120317_0014.jpgPO20120317_0018.jpg沖縄発の世界企業だけあって、 周りは外国人が多い。
アメリカ、ドイツ、オースラトリア、インドネシア、香港、台湾などに支社があるらしいが沖縄の空手や古武道にも感心があるだろうか。
(社)全沖縄古武道連盟が保存継承する型から、鎌、釵、櫂、棒などを紹介し演武した。
日本語、英語、中国語?などによって演目紹介された。
仮設の舞台へ身を乗り出すようにカメラを構え写真に収める人・・・PO20120317_0022.jpg
リゾート地に設置された会場に、大きな拍手や歓声に沸いたが、
外国人には、沖縄古武道は珍しい武術なのだろう。
国際企業のイベントへの参加は、沖縄伝統武術の海外発信へ効果も大きいだろう。
今回は不肖ながら、初めて鎌手を演じた。
祝いの席上なので、試し切りは割愛した。
更に練習を積み技の精度を高めて、今後も演武の機会を得たいものだ。


2012年3月17日 18:23 |

棒と薙刀

月刊空手道5月号への記事掲載の相談があってお手伝いした。
特別企画で"琉球古武術の型を学ぶ"と題して、朝雲の棍の手順書を載せることになった。
一昨年は(社)全沖縄古武道連盟が教本を出版し、画像データは保管していたが、
月刊誌の画像にはサイズが小さく印刷には耐えないようだ。
原稿の〆切りが13日正午。急いで仕上げなくてはならない。
モデルのM先生(連盟の会長さん)を町の武道場へお招きして、
朝雲と添石の型を写真に納めることになった。

予め武道場を占用使用で予約を入れたのだが、会場に行くとなんと甲高い声で掛り稽古をするなぎなた一行さんに占領?されているではないか・・・(困)
そこで稽古をするなぎなた選手と言えば・・・母校のC高で、全国でも上位入賞者でもある。
高校入試で学校の稽古場が使えず町営の武道場へ来たようで、少し気の毒な気もした。
引率のM先生へ先約である旨お話しして、隣りの畳フロアに移って、稽古場を空けて貰った。

PO20120307_0006_07.jpgさっそく、朝雲の棍を撮影することした。最初に型を軽く流して体調を整えて貰うことにした。
せっかくなのでビデオカメラへ納めて、動画も保存した。隣りでは大きな気合が響いて、カメラの音声に記録された。
続いて、型の手順書へ挿入する写真撮りを始める。
所作を細かく説明できるように、細かいコマ撮りに心掛けてやるのだが・・・
M先生が隣りのなぎなたを気にしているようで、視点がそこへ置かれしまう。
幾度のNGの末、朝雲の写真撮りが終了し、小休止。
そこへ、なぎなた選手を引率するM先生がやって来て、話し掛けてきた。

「以前、なぎなたを指導した生徒が棒術をやっていて、なぎなたでは全国優勝した」
「棒術の身のこなしや道具の操法が、なぎなたの試合に活かされているようだ」・・・etc.
いろいろお話をしているうちに、生徒たちへの即行指導が始まった。

PO20120307_0151.jpgなぎなたと棒術では道具の作りから長さも違う。
道具の握り位置、打突部分もちがう。
しかし、踏み込み足の俊敏さや柄から手を離すことなく持ち変える手法や寄せ握りは共通することもあるだろうか。
M先生に俄か指導を仰いだC高校のなぎなたチーム。
これから大会で活躍してくれることを祈りましょう。

臨時指導にかなりの時間を割いてしまったが、引き続き、添石の棍の撮影を済ませた。
本号の紙面では朝雲の棍を8ページで纏めて、添石の棍は連載企画として、次回紹介する予定である。

月刊空手道5月号は、今月27日が発売日。
多くの空手・古武道愛好者が月刊誌を買い求めて、(社)全沖縄古武道連盟が、連綿と継承する棒術の型・・・少しでも関心をもっていただけると有り難い。(拝)


2012年3月 7日 21:55 |

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